過払金の相談は早いほど確実
過払金は自分には関係ないと考えている方が多いですが、そうして払いすぎた利息をムダにしているケースは後を絶ちません。
お金を借りると必ず利息が発生しますが、かつては支払う必要のないグレーゾーン金利が存在したのです。 実質年率20.0%を少しでも超えた分に関しては、いっさいの返済義務がないのです。 そのため25.0%で借りていた経験があるならば、確実に利息を払いすぎていたわけです。
今はグレーゾーン金利は廃止されましたが、過去にさかのぼって回収できます。
例えば8年前に実質年率27.0%で借りていたなら、最低でも7.0%は利息が戻ってくるのです。 注意したいのは最終取引から10年経過で、いっさいの過払金は無効になることです。 無効になっても専門家なら回収してくれると考える方もいるでしょうが、弁護士でも司法書士でも回収することは不可能になります。
だからこそ10年の時効前に専門家に相談して、過払金を調べてもらう必要があるわけです。 自分でもある程度の計算はできるでしょうが、実際の金額は自分が思っているより2~3割は多くなるものです。 過払金請求を他人事と考える根拠はありませんし、そのように考えてしまうと損をします。
法律は知っている人の味方にはなりますが、知らない人にはまったく役に立たないものなのです。
相談相手は弁護士をまず考えることでしょう。ほとんどの方は弁護士に相談されています。 多くの場合弁護士は司法書士よりも借金解決の実績が豊富にあり、以前から任意整理や個人再生、自己破産などの手続きを代行していました。 債権者との交渉力にも長けており、より高額の回収が期待できます。
ただし、弁護士に依頼すれば、誰でも同じように取り戻してくれると考えるかもしれませんが、弁護士の能力によって回収できる金額は大きく変わってくるのです。
たとえば100万円の過払金が発生している状況において、100万円満額の回収をしてくれる方もいれば、20%の20万円しか回収できない方もいるのです。 すべては債権者との交渉にかかっているので、交渉に長けた弁護士に依頼する必要があるでしょう。
弁護士の得意分野に関しては、法律事務所のWEBサイトに記載されていることが多いです。 1円でも多くを回収するためにも、債務整理の経験が10年以上の弁護士に依頼したいものです。
過払金の相談は費用が基本的に無料なので、躊躇せずに相談するところから始めましょう。 相談を避けていては前に進めませんし、いずれ時効になってしまうのです。
債権者は回収のプロですから、過払により借金を0にできる状況だとしても、決してそれを教えてくれることはありません。 過払の説明はしないまま、残りの借金を返済するように迫ってくるものです。
弁護士に依頼をすれば、債権者と交渉することなく問題を解決できます。 弁護士がクッション役となって仲介してくれるので、債権者から債務者に連絡がくることもありません。 取り立てを受けている方は、取り立ても数日以内に止めてくれることでしょう。